学生による講義紹介
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講義の目的
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医療生命分野に関するデータを分析する方法を学ぶ。
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講義の内容
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この講義で用いられる統計用語は2年生までに習ったものと基本的に同じです。しかしこの講義では、どの場面でどの知識を使うべきなのかを学ぶことで、応用力を身に着けることができます。特に、医療生命分野で使われるデータには特徴があるので、その点を踏まえた分析方法を知ることができます。
2年生までに「計算して答えを出す」ことができるようになっているから、それに加えて「説明できる」ことを目標に講義が進められます。例えば「うおのめの大きさは、二つの治療法を適用した群で異なるか?」という問題があったとき、最終的に「p値は0.0005」という値が求められたとします。この値が何を意味するのか正しく説明できるように、数値の解釈方法を学んでいきます。
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講義を受けてみての感想
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自分が習ってきたことの具体的な活用法がわかって、将来の研究や仕事を想像しやすくなりました。講義の合間には、先生が論文を読んだり研究をしている中で発見した解釈の間違いや、分かりやすい表の作り方などをお話することがあり、参考になりました。また、例題を使って、用語や分析方法を解説してくれたので理解しやすかったです。とても親切な講義だと思いました。この講義は、他では学べないことが多いので、必修科目でなくとも履修をおすすめします。
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教科書・教材・参考書
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参考書:丹後俊郎、松井茂之「医療統計学ハンドブック(新版)」(朝倉書店)