情報数学Ⅰ | 長崎大学 情報データ科学部

学生による講義紹介

科目名
情報数学Ⅰ
講義分類
ISコース必修
履修学年
2年生 第3クオーター
担当教員
講義の目的

高度情報化社会の基盤技術となっている符号・暗号理論の基礎をなす数論および代数学の基礎的知識を運用する力を身につける。

講義の内容

はじめに、符号理論に関する知識の1つである「ISBNコード」について学びました。その後、自分たちの身の回りでも使われている「暗号」についてその原理や仕組みを学びました(図1)。暗号理論と整数論との関わり、また暗号を解く上で必要不可欠であるオイラー関数や合同方程式、またフェルマーの小定理など数学に関する知識を深く理解することができました(図2)。


図1:RSA暗号

図2:フェルマーの小定理について
講義を受けてみての感想

自分たちがネットワークでやり取りする上で用いられている暗号について、その仕組みと原理、その応用方法を深く知ることができました。特に暗号理論と数学における整数論との関わりは非常に興味深く、学習していて非常に楽しかったです。講義は演習形式で例題を用いて学習するのでスムーズに理解することができます。数学が好きな方、またその中でも特に整数論について興味がある方に特におすすめです!「RSA暗号」については映画「サマーウォーズ」の劇中でも登場しており、名前だけでも聞いたことある人は多いはずなのでぜひ履修してみてください!!

教科書・教材・参考書

[1] 木田祐司著「初等整数論」,朝倉書店
[2]藤原良・神保雅一著「符号と暗号の数理」,共立出版