長崎大学 情報データ科学部

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2024年01月25日
自動運転に関する国際コンペティションで柴田研究室のチームが優勝
 2024年1月7日に米国ラスベガスで開催されたコンシューマーエレクトロニクスに関する国際会議IEEE ICCE 2024主催の自動運転デザインコンペティションにおいて本学部の柴田研究室のチームが優勝しました。
 本コンペティションは次世代自動運転システムの実現に繋がる技術開発の促進を目指して開催されているもので、レーダーやGPSなどの多種のセンシング技術を組み合わせた現在の自動運転システムとは異なり、カメラから得られる視覚情報だけで完全な自動制御を行うシステムを開発するという難易度の高い課題が特徴です。各チームは会場に設置されたミニチュアコースを決められたルートに沿って自動走行しなければならないほか、信号機の指示の順守、事前に予告されない場所に設置される障害物の回避、歩行者に見立てた人形への対応などが求められます。コンペティションでは、これらの課題を点数化され、その得点を競う競技形式で行われます。
 柴田研究室のチームは、本学部 柴田 裕一郎 教授および眞邉 泰斗 助教の指導の下、独自開発した画像処理アルゴリズムをFPGA(書き換え可能なゲートアレイ)と呼ばれるデバイスを用いてリアルタイム化するとともに、AI技術と組み合わせることで、照明による変化にも頑強な制御システムを実現しました。ラスベガスの会場では論文の査読を通過した上位2チームにおいて決勝戦が行われ、長崎大学のチームは大会史上初となる全ての課題を完全に遂行するパーフェクト走行を達成し見事優勝しました。ここで開発された技術は、今後自動運転だけでなく、自律移動ロボットやドローン制御など幅広い分野に応用されることが期待されます。
 なお、表彰式は1月8日に国際会議IEEE ICCE 2024の全体セッションにおいて行われました。

 

■開発に携わった柴田研究室のメンバー

 

■ラスベガスの大会会場にて

 

■表彰状

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