この講義で用いられる統計用語は2年生までに習ったものと基本的に同じです。しかしこの講義では、どの場面でどの知識を使うべきなのかを学ぶことで、応用力を身に着けることができます。特に、医療生命分野で使われるデータには特徴があるので、その点を踏まえた分析方法を知ることができます。
2年生までに「計算して答えを出す」ことができるようになっているから、それに加えて「説明できる」ことを目標に講義が進められます。例えば「うおのめの大きさは、二つの治療法を適用した群で異なるか?」という問題があったとき、最終的に「p値は0.0005」という値が求められたとします。この値が何を意味するのか正しく説明できるように、数値の解釈方法を学んでいきます。